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指揮系統をはっきりさせないと社員が辞める。ことがある。

仕事術

「命令一元化」

──聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは組織運営の超・基本原則です。
一言で言えば「一人の部下は、一人の上司の指示だけを聞け」というルールです。

たとえば、サッカーの試合中にキャプテンが2人いて、それぞれ違う指示を出したらどうなるでしょうか?
守るのか攻めるのか、選手たちは混乱し、機能不全に陥ります。

組織でも、まったく同じです。
特に中小企業では、これを甘く見ると、現場で想像以上に大きな問題へと発展してしまいます。



なぜ中小企業こそ命令一元化が必要なのか

  • 社員が少ないから指示がダイレクトに刺さる
  • 社長や役員の発言力が圧倒的だから、矛盾すると余計に混乱する
  • 矛盾することを言われるとめちゃくちゃストレスになる

「ウチは家族的な会社だから、指揮系統なんていらない」なんて話を聞くことがありますが、社員が10人を超えると間違いなく現場は混乱し始めます。

「専務に言われたからやった」
「でも社長の指示と違った」
「結局どっちに従えばいいの?」
こうした小さなズレがどんどん積み重なり、やがて重大なミスや離職につながっていきます。



命令一元化で得られる3つのメリット

①判断と行動のスピードが上がる

指揮系統が一本化されると、誰に聞けばいいか迷わず即決できます。
現場のトラブル対応に8時間かかった会社と、1時間で終わらせた会社。この差が積み重なれば、1年後には大きな業績差になります。

②責任の所在が明確になる

「誰が責任を持つか」が明確だと、トラブルやミスへの対応速度が上がります。
また「誰かがやるだろう」がなくなり、問題が先送りにされなくなります。

③社員のストレスが減る

「社長と専務、どっちの指示に従えばいいんだ…」
こういう板挟みから解放されるだけで、メンタル負荷は劇的に小さくなります。



「複数の上司問題」。これを放置すると組織は確実に壊れる

  • 意思決定が遅れる
  • 責任の押し付け合いが起きる
  • 若手社員が潰れる(そして辞める)

現場に混乱が発生するだけではありません。特に怖いのは、板挟みにあった若手社員が「もう無理」とメンタルダウンすることです。

「せっかく育てた人材が潰れて辞める」──このコストは想像以上に重いものです。
「誰に従うか」が明確なだけで、組織の持続力は変わります。



中小企業でもすぐできるシンプルな対策

①「指揮系統表」をつくる

複雑な組織図は不要。誰が誰の指示を聞くべきか、写真と名前だけでもOK。
これだけで日常の混乱は半減します。

②「主たる上司」を決める

たとえば

  • ・営業部員→営業部長
  • ・製造現場→工場長
  • ・経理担当→経理部長

上から直接指示が来ても、まず主たる上司に確認するルールをつくる。
これを社内で徹底しましょう。

③緊急時の指揮系統も事前に設定

「社長不在時に誰が最終決定権を持つか」
これを決めていないと、緊急時に現場はマジで止まります。

「50万円未満の緊急発注は専務決裁」など、具体的に数字でルールを定義するのがコツです。



まとめ

組織の混乱は派手な施策ではなく「誰に従うか」をハッキリさせるだけで9割解決します。
指揮系統をシンプルに、クリアにする。
これだけで中小企業は驚くほどスムーズに回り始めます。

10人規模でも明確な指揮系統をつくりましょう。
それが結果として社員を守り、会社を守る一番の近道です。