1. 命令一元化を現場に浸透させるためにやるべきこと
ステップ①:「なぜやるのか」をしっかり説明する
「今日からこの人だけに従ってください!」といきなり言われても、現場は納得しません。
まずは説明しましょう。
- ・なぜ命令一元化が必要か
- ・誰が指示を出すのか
- ・矛盾指示があった場合どう対処するか
この3点は社内全体で共有しましょう。
「自分たちのストレスを減らすためなんだ」と社員が理解できれば、協力するモチベーションも変わります。
ステップ②:「主たる上司リスト」を明文化して配布する
口頭だけだと絶対にブレます。
必ず紙またはデジタル文書で「あなたの主たる上司は〇〇です」と指揮系統を明確化しましょう。
社内イントラやチャットツールでいつでも確認できる状態にしておくのもおすすめです。
ステップ③:「矛盾した指示」の対処法をマニュアル化する
指示がバッティングしたときに
- ・まず主たる上司に相談する
- ・指示内容を双方に伝えて調整してもらう
- ・判断が出るまでは優先度の高い業務を続ける
この流れをマニュアルとして作り、社員に徹底させましょう。
これがないと「どっちの言うこと聞けばいいの問題」でまた混乱します。
ステップ④:社長や役員もルールを守る
ここが一番大事。
トップがルールを破ったら、現場は一発でグダグダになります。
社長も例外じゃありません。
現場に直接指示を出すときは、必ず主たる上司を通す。
トップ自ら見本を見せることが必要不可欠です。
2. 命令一元化でよくある失敗パターンとその回避法
【失敗パターン①】「決めただけで満足して終わる」
「主たる上司を決めたからOK!」
これだけじゃ何も変わりません。
- ・周知しない
- ・運用ルールを作らない
- ・フォローしない
形だけで現場は何も動きません。
回避法:最低3ヵ月間は強制的に運用するサポート体制を作ること。
【失敗パターン②】「例外を許してズルズル崩壊する」
「今回だけ特別に…」
「このプロジェクトだけは…」
こうやって例外を作ると、瞬間的に指揮系統がぐちゃぐちゃになります。
一度例外を認めると、あっという間にルールが形骸化します。
回避法:一切の例外を認めない。
どうしても必要なら「例外を誰が承認するか」を決め、必ず書面で残しましょう。
【失敗パターン③】「主たる上司が決断力ゼロ」
上司を決めたのに、その人が
「どうしようかなあ」
「社長に聞かないとわかりません」
とか言ってたら、現場はさらに混乱します。
回避法:主たる上司には「一定の決裁権」を持たせる。
具体的に「このレベルまでなら独断で決めていい」と範囲を与えましょう。
まとめ
命令一元化は、決めるだけでは意味がありません。
現場に根付かせるには、
- ・ルール化
- ・周知
- ・実行
- ・定着サポート
ここまでをワンセットでやる必要があります。
中小企業は「家族的な雰囲気」で回ってきた組織が多いので、最初は違和感があると思います。
しかし、それを乗り越えるだけの効果がある。
命令一元化は、社員のストレスを減らし、ミスを減らし、組織のスピードを上げる最強のテコなのです。
「やったら勝ち」です。
必ず成果が出ます。
