問題行動をとる社員への指導・対応マニュアル
1. 初期対応と事実確認
1-1. まずは事実確認を徹底的に行いましょう。本人からの聞き取りだけでなく、同僚や上司からも状況確認を行い、問題の全体像を正確に把握してください。
このとき、具体的な日時・場所・状況などを5W1Hの観点から漏れなく確認することが重要です。
2. 原因分析と対応方針の決定
2-1. 本人へ注意指導を実施します。
会社として事実認定をしているのか、あるいは疑わしい事実として扱っているのかを明確にした上で、会社としての見解を具体的に伝えてください。
2-2. 行為が故意によるものか、ミスによるものかを慎重に見極めます。この判断は、その後の対応方針を大きく左右する重要なポイントになります。
3. 具体的な対応策
3-1. 故意の場合の対応:
・その行動の根本的な理由を徹底的に聞き取り
・職場環境や人間関係に問題がないかを確認
・必要に応じてカウンセリングの実施を検討
・改善計画の作成と進捗管理の実施
3-2. ミスの場合の対応:
・発生原因の特定と分析
・本人に再発防止策を考えさせる
・業務手順の見直しや簡素化の検討
・必要なトレーニングの実施
4. 改善計画の策定と実行
4-1.再発防止策は、必ず具体的な行動レベルまで落とし込んでください。
「注意する」「意識する」といった抽象的な対策では、効果は期待できません。実際の行動が変わるように、具体的な施策が重要です。
4-2.改善期限を明確に設定し、以下の点を明確にします。
・具体的な達成目標
・中間面談の実施時期
・最終評価の基準
・改善が見られない場合の処遇
5. 長期的な取り組み
5-1. 根本的な問題として、本人の就業意欲の低さが考えられます。この点については、以下の対策がおすすめです。
・定期的な1on1面談の実施
・キャリアプランの見直し
・社員教育プログラムへの参加
・モチベーション向上のための施策検討
詳細は下記のリンクをご参照ください。

