よくあるイライラのケース
人にイラっとすること、ありますよね。
「なんでそんな言い方するの」
「なんだよ、なんで伝わらないんだよ」
「何回も言ってんじゃん」
「いま忙しいんだよ、見てわかんだろ」
「何その態度、舐めてんの」
なんて思って、人はイラっとしてしまうのです。
だって人間だもの。
私たちは、友人に、家族に、顧客に、上司に、部下に、ついついイラっとしてしまうのです。
感情コントロールの重要性
イラっとしてしまうこと。これは、マネジメントや営業、大きなくくりでいえばコミュニケーションにとって、悪い結果につながることがほとんどだと思います。
もちろん強気に怒ったほうがいいときもありますが、一般的には、関係性が続く場合、感情のコントロールをしたほうがいいケースが多いはずです。
イライラを抑える6つの方法
①6秒待つ
人の怒りは6秒しか続かないそうです。
慌てない、慌てない。一休み、一休み。
深呼吸して、一旦落ち着きましょう。まずは、落ち着け!
②怒るメリットを考える
大概のケースにおいて、何か目的があるはずです。目的がうまく達成できないから、人は他人に怒りを覚えます。
「もっと仕事して」「ルールを守って」
しかし、怒りをあらわにしたところで、その人があなたの意見を聞き入れてくれることはないでしょう。そもそもほとんどの人は、他人に言われたことを素直に実行するような精神構造になっていません。
「ちゃんと勉強しなきゃダメだよ」「健康に気を付けて運動しなきゃダメだよ」
「食べ過ぎちゃダメだよ」「飲み過ぎちゃダメだよ」
誰もが一度はこのような指摘を受けたことがあるはずです。
誰もが素直に指摘を受け入れるなら、人はライザップに行きません。
怒ったところで素直に聞いてくれません。であれば、怒りをあらわにして敵対関係になるより「この人は私の味方だ」と思わせておいたほうがいいわけです。
ただ、すべてを肯定するという意味ではありません。味方でありつつ、もちろんダメなものはダメと伝えるのです。
そのほうがアドバイスを聞き入れてくれる可能性も上がるでしょう。
③他人は思い通りにならない
当然ですが、あなたが怒りを覚えた他人は、あなたと違う人間です。
もしできるなら、動かず、話しかけずに、今、皆さんの目の前にいる他人の右手を挙げてみてください。無理ですよね。
そうです。無理なんです。他人を考え通りに動かすのは無理です。無理なんです。
他人を思い通りに動かすには、相当な努力と工夫が必要になります。通常は思い通りに動くものではありません。
「赤信号は渡らない」という簡単なことですら、100%の人間を思い通りに動かすのは無理です。
とにかく無理なんです。ああしろ、こうしろと他人を思い通りに動かすのは無理なんです。
④考えを伝えることの難しさを理解する
上記にもあるように、自分の考えていることは何もしなければ相手に伝わりません。
おそらく世の中の100%に近い夫婦が「なんで言わないとわからないの?」という会話をしたことがあるはずです。
残念ながら、言わないとわからないし、言っても伝わらないのが実情です。
なぜなら、積み重ねた前提が違うからです。
靴を履かずに生活している人に「靴を履け!」と言っても伝わりません。
- ・いかに靴が便利か
- ・いかに靴が重要か
- ・靴のデメリットよりもメリットが多い
そんな説明をしないと伝わりません。場合によっては、説明しても言葉だけでは伝わりません。そもそも言葉が違う場合もあります。
そんな場合は、絵にしたり、動画にしたりと考えますが、とにかく人に正しく考えを伝えるのはとても難しいのです。
伝わらなくても怒ってはいけません。それでもイラっとするなら「こいつがバカだから仕方ないな」とでも思っておけばいいのです。
⑤目的達成のために努力する
そもそも、なぜイラっとしたのでしょうか。そう。何か達成したい目的があったはずです。
その目的を達成するために、目の前のイラっとした人にどうしたら伝わるかを追求しましょう。目的優先。
その人が良いとか、悪いとか、賢いとか、頭が悪いとか、そんなことはどうでもいいのです。
目的を達成するためにどんなコミュニケーションをとるのか。今回のやり方でダメだったときは、次はどうするかだけを考えたらいいのです。次のやり方を試してみましょう。
⑥怒ったほうがいい場合もある
以下のケースはもう怒っちゃったほうがいい気もします。
・関係性を断ちたいけど、関係性がなかなか断てないとき
→関係性を断つには怒っておくのが簡単です。怒らないと多分伝わりません。
・自分に危害を加えてくるヤツ。しかし関係性がなかなか断てないとき
→身体的、精神的にかかわらず自分に危害を加えてくるときは怒りましょう。
ただし前提として、怒ったことで相手がより過激に危害を加えてくる可能性もあるので、逃げられるなら怒るより逃げたほうがいい気もします。
逃げられるなら、怒りを表してもあまりメリットはない!そもそも関わらないほうがいいケースも多くあります。
