前半戦では、
- ・転職しようとしている理由
- ・(前職を)辞めたい理由=困っていること
- ・スキル
を把握できました。さらにもう少し深く聞いていきたいところです。
もちろんここまでの段階で厳しいと思ったら、面接は中止で良いと思います。
良さそうなら、どんな考えを持っている人なのかを把握できるように、以下の質問をぶつけてみましょう。
④「今まで頑張ってチャレンジしたことを教えてください」
この質問では、継続的に成長できる人材かを見たいと考えています。
成長というのは「不可能を可能にすること」だと思います。
- ・電話に上手く対応できなかったけど、台本を書いてできるようになった
- ・PCが苦手だけど、勉強して少し使えるようになった
- ・エクセルで入力しかできなかったけど、少し関数を使えるようになった
何でも良いですが、成長する人間は毎日少しずつ不可能だったことを可能にしていきます。
そこで、何かに挑戦した経験があるかを聞きましょう。
「何が障害になりましたか?」
「どんな工夫をしたんですか?」
「なぜその工夫をしたんですか?」
などを聞いて、具体的にどんなチャレンジをしたのかを引き出せると良いと思います。
成長に優劣はありませんが、なるべく大きく成長する人が望ましいでしょう。
毎日1個でも2個で3個でも、なるべく多くのできないことをできるようにしていく人。
今日は不可能だったことを、明日可能にする人が理想です。
あと注意していただきたいのは、この質問にすごく昔のことを回答する人です。その人は要注意!最近チャレンジしていない可能性があります。
⑤「今までの仕事で、時間を忘れてハマったことがあれば教えてください。無ければ趣味についてでも大丈夫です」
どんな仕事に適性があるか、得意なことは何なのかを知りたいと思って質問しています。
本当に好きなことや楽しいことは、時間を忘れてのめり込んでしまうものです。
なぜ楽しかったのかも併せて聞いてみてください。
大事なのはなぜそれが好きで楽しいのかではないかと思います。
- ・人に勝つのが楽しい
- ・自分の思い通りにしたい
- ・何かを作り上げたい
- ・できないことができるようになって評価されたい
など人によって理由はさまざまですが、その好きなことが今の仕事に活かせるかどうかがわかれば、得意な業務などの判断にもつながります。
⑥「今まで仕事で一番つらかったこと、きつかったことは何ですか?」
⑤と同じ理由ですが、苦手なこと・できないことは何なのか。それが苦手で業務上の問題にならないかという判断のために聞いています。
人と話す機会が多くてつらい、、、という人だったら接客は厳しいよねという判断になります。
ただこの質問は、正直に答えてくれるかわかりませんので、聞き出せればラッキーぐらいで良いでしょう。
⑦「前職でどんな成果を上げようと思って仕事をしていましたか?(今の仕事で目標にしている成果はありますか?)」
「とにかく早く仕事を覚える」とか「まずは精一杯やる」とか、そういう回答が多い印象です。
場合によっては「○○が改善できる、提案できる」とかもあるかもしれません。
私見ですが、ビジネスというものが誰からどうやってお金をもらう行為なのかわかっているかという観点を重視しています。
これが理解できないと、ビジネスの原則を守らないで自分優先になってしまうのです。問題行動を起こす可能性が高くなります。
これは個人的に非常に大事にしてもらいたい価値観なので、質問した上でかなり掘り下げて聞いています。
たとえば、
①目指していた成果について回答できない場合
「え?成果ですか?」などと言われます。ビジネス的な感覚があまり無い人だと思いますので、入社後は教育が必要です。
私から下記の内容を伝えて反応を見ています。
私は、どんな業種も
・人を楽しませる、喜ばせる
・困っていること、面倒なことを解決する
このどちらかに対して役に立つことで、お客さんからお金を払ってもらっていると考えています。
営業や接客の仕事なら、お客さんから直接お金をいただく場合もあれば、
事務や製造なら、間接的にもらう場合もあります。
ただ、直接的でも間接的でも、ビジネスには必ず相手がいます。
・お客さんに対して役に立つ
・営業事務として営業の人の役に立つ
・総務として社員の役に立つ
・商品を製造して接客する人の役に立つ
その代わりに対価としてお金をもらっているという考え方です。
そのため、当社に入社したらお客さんはもちろん、同僚や将来的に部下ができた際にも、関係する人を喜ばせたり、困っていることを助けたりして貢献してくれたらと考えています。
当社もその成果に対して、評価や給与で返していけるようにしたいと思います。
②目指す成果がある場合
「業務効率を高める」「勉強して対応範囲を広げる」という回答が多い印象です。
その場合は、なぜその成果を出す必要があるのかを聞いています。
「効率を良くする」「お客さんに喜んでもらう」などの理由が挙げられますが、さらに掘り下げます。
「何で効率を良くすると良いんですか?」
「何でお客さんに喜んでもらうと良いんですか?」
当該質問で論理性に欠けている人は、採用してから教育が難しい可能性もあります。
逆に一定の論理性があれば、ビジネスの仕組みを理解してもらうことで活躍してくれる可能性があります。
③目指す成果として、売上UPやコスト削減など数字を出してくる場合
念のため「なぜ売上を上げるのか」「なぜコストを下げるのか」を聞きます。
大抵は「会社の拡大や給与UPに繋げるため」と回答してくれるはずです。
こういう人は仕事についての理解度が高いと思いますので、是非採用すると良いでしょう。
というわけで以上です!
