さて、あと3ヶ月で当社も5期目が終わりますね。
今日は社労士事務所として当社が目指すものについて改めて整理したので、お話したいと思います。
<当社が目指すもの>
社員が前向きに働ける会社づくりを手伝って、事業拡大の後押しをする
→結果として、今よりも楽しく気持ち良く働ける人を増やす
たくさんの会社をみてきましたが「仕事嫌だなぁ」と思いながら働いている人が多い印象です。もっというと「この会社嫌だなぁ」と思いつつ勤めている人が中小企業に多いなと。
私はたまに「何でこの会社で働いているんですか?」と取引先の従業員さんに聞くのですが「人間関係が良いので」と答える人が一定数います。
素晴らしいことだなと思って詳しく聞くと「会社は良くないけど、同僚が良いんです」という意味だったりします。
だいぶショックです。ショッキング。もし一人が起業したらみんな辞めちゃうかもしれません。
借金とリスクを背負って会社を立ち上げた経営者からしたら、落ち込みます。とはいえ自分のせいでもありますが、、、
人間関係が良いパターンは2種類あります。
一つは「会社が意図的に人間関係を良くするために取り組んでいるパターン」、もう一つは「共通の敵がいる=経営者と戦っているから仲が良いパターン」です。
前者は素晴らしい。
後者は悲しい。
当社はそのような不幸を減らせるように頑張りたいと思っています。
少なくとも、働いている人が「まあまあ良い会社で働けているなぁ」という実感は大事かなと。
そのためには何が必要でしょうか。
「売上はすべてを癒す」という格言がありますが、そうでもない気がします。
たとえば、めちゃくちゃ儲かっているけど残業代を払わない会社も中にはあります。
そうすると紛糾します。
揉めます。
誰も癒されない。
悲しい。
とはいえ売上は重要です。
つまり、売上だけでは足りないということだと思います。
そこで必要になるのが人事です。
人事とは
「人と組織が前に進む環境を整えること」
「会社と社員をつなぐ接着剤になること」
「経営者と社員の通訳になること」
かなと最近は考えています。
そう、我々は人事を提供するのが重要なのです。
人事には3種類の領域があります。
①労働管理
法律もありますし、最低限の決まりごとを守る。つまり、雇用契約の約束を守ることです。
約束を守らずして、信頼は得られません。
そしてこの「約束が守られている」という感覚は、会社と社員の両方の合意形成により作られます。
つまり両者が理解していることが何よりも重要です。この領域を満たさずして、それ以上の戦略は立てられません。
「もっと頑張れ!」と伝えても「そんなことの前に有給ください!」と言われます。
②人事戦略
採用、教育、評価といった部分について考え、より社員に前向きな姿勢で働いてもらうことを目指します。
業種によりますが、サービス業など「人が資本」「人が売り物」という事業だと特に重要だと思います。
現代社会では意外に人を売っている会社が多く、歯医者、介護、保育、美容、エステ、建築、デザインなどもある意味では人を売っている会社です。
人を育てて、共感してもらい、力を合わせるわけなので仕組みだけでは当然難しく、社員への説明や話し合いなども必要になるかと思います。
③オリジナル人事
会社によってオリジナルの要素をもった人事制度です。
①と②をまずは整えるべきだと思いますが、なぜか皆さん③をやりたがります。
①と②をしっかりと行うのが、当社の目標です。
①と②の分野は、1個でも0点があると終わりです。
- ・残業代を多く払っていても有給が無い
- ・有給は取れるけど育児休業は無い
- ・評価がしっかりしているけどパワハラがヤバイ
- ・採用HPが豪華だけど面接官がヤバイ
つまり、全体を横断的に70点クラスで準備しないと意味がありません。
これを確実に改善していくのが我々の使命です。
現在は、①の領域は労務代行として、②の領域は人事コンサルティングとして提供しています。
今後は①と②を混ぜて「人事部代行業務」として提供できるクオリティを準備していきたいと考えています。
