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まずは「ゴールを設定すること」から始めましょう

仕事術

ゴール設定の重要性

最近、クライアントと話す際に「何がどうなれば成功なのか?」を必ず確認するようにしています。

というのも、長年この仕事をしてきて「労務管理をしっかりしたい」とか「人事制度を作りたい」といった曖昧な目標で動いている人は、実際にはほとんどいません。
表向きはそう言っていても、その奥には「離職率を下げたい」「従業員の満足度を上げたい」「労務トラブルを防ぎたい」といった具体的な課題があります。

つまり、表面に見えている目的は漠然としていても、内側には明確なゴールが存在しているわけです。

人は、本能的に何かを成し遂げたいという欲求をもっています。だからこそ「ゴールを設定すること」は単なる計画の話ではなく、人の行動に直結する重要な要素になります。
目標がはっきりしていれば、それに向かってどう動くべきかを考えるようになるし、心理的にも前向きに取り組めるようになるのです。

ゴールのない行動は迷走する

ゴールを設定しないまま動き出すと、多くの場合は迷走します。
たとえば、目的地も決めずに旅に出たらどうなるでしょうか。ただ歩き回るだけで、どこにもたどり着けませんよね。
ビジネスでも同じです。ゴールを決めずに進めば、結局何を達成したいのか分からなくなり、徒労に終わることが多くなります。

船の航海にたとえると、目的地を定めて地図や星を見ながら進む船と、何となく海に出て風まかせに漂う船とでは、結果が大きく異なるのは明白です。
前者は目的地にたどり着く可能性が高いのに対し、後者はどこにもたどり着けず、最悪の場合、遭難してしまうかもしれません。

ビジネスでも人生でも、ゴールを明確にしておかないと、結局何も達成できないまま時間だけが過ぎてしまうのです。

ゴールを決めると脳が勝手に動き出す

ゴールを設定すると、人の思考は自然と「どうすれば達成できるか?」というモードに切り替わります。
心理学者のロバート・チャルディーニは
「人は一度コミットメントをした目標に対して、一貫性をもって行動する傾向がある」
と述べています。

つまり、明確な目標をもつことで、脳はその目標に向けた情報を無意識に収集し、最適な方法を模索し始めるのです。

たとえば「おいしいカレーを作ろう」では、人は動きません。
でも「日本一おいしいカレーを作り、日本一の店舗数を目指す」と設定すると、何をすべきかが見えてきます。

「どんなスパイスが必要なのか?」「カレーの専門家や評論家の意見を調べるべきか?」「市場での競争相手を分析すべきか?」
具体的なゴールを設定することで行動の指針が明確になり、自動的にやるべきことが見えてくるのです。

ゴールには期限を設けるべし

さらに大事なのは、ゴールに期限を設定することです。
「いつか達成できたら」では、必要なプロセスを組み立てることができません。
期限がなければ、人は「今やらなくてもいい」と考えてしまい、結局行動に移さないままになりがちです。

一方で「3年以内に達成する」と決めると

  • ・1年目は何をすべきか?
  • ・2年目の中間地点ではどこまで進めているべきか?
  • ・最後の1年でどう仕上げるか?

といった具体的な計画を立てることができ、目標達成に向けた行動が現実的になります。

まとめ

ゴールを設定することで得られることは以下の通りです。

  1. 1.目標達成のための道筋が見える
  2. 2.脳が勝手に「どうすれば達成できるか?」と考え始める
  3. 3.行動に移すエネルギーが生まれる
  4. 4.期限を設定することで、緊張感と集中力が高まる

結局のところ、ゴールが明確になっていないと、人はなかなか動けません。
「やる気が出ない」と悩む人の多くは、ゴールが明確になっていないだけだったりします。

明確なゴールをもち、それに向かって動き出せば、自然とモチベーションも上がり、行動の質も高まります。結局、成功する人とそうでない人の違いは「明確な目標をもっているかどうか」なのです。
だからこそ、何かを始めるときは「何がどうなれば成功か?」をしっかり決めてから動き出しましょう。