言葉が与える“化学反応”
日々の何気ない一言は、自分が思っている以上に自身やチームの“気”、つまり集中力ややる気、思考力に影響を与えています。
たとえば「疲れた」「面倒くさい」といったネガティブな言葉。これらは脳内でストレスホルモン(コルチゾール)を分泌させ、思考力や行動力を鈍らせます。
逆に「なんか楽しくなってきた」「次はうまくいくかも」というポジティブな言葉は、報酬系を刺激しドーパミンを分泌させ、集中力や行動スピードが上がります。
つまり、発する言葉を変えるだけで、脳の働きそのものをポジティブに書き換えることができるという話です。
ポジティブワードに変換する
よくあるネガティブワードを、以下のように変換してみましょう。
会話やセルフトークで自然に使えるよう、語尾を「だわ~」にすると口癖化しやすくなります。

実践ポイント:口癖にする4ステップ
1.思考のリプレイス
ネガティブな言葉が頭をよぎったら即座に言い換える。「無理かも…」と思った瞬間「チャレンジできるわ〜」と脳内再生。
2.声に出すセルフトーク
朝、鏡の前で「なんか楽しくなってきたわ〜」と声に出す。音声化することで脳への定着が高まる。
3.チームでも活用する
朝会やチャットで「今日は○○だわ〜」を共有してみる。共通言語としてポジティブな空気をつくる。
4.言い換えリストを可視化
デスクやPCの壁紙に言い換え表を貼る。「困ったときの言葉カード」としてすぐ使えるようにする。
セルフトークのは、最も手軽なチューニング方法
私たちの仕事は、高度なロジックや正確な制度設計を必要とします。でもその前に「自分の気の持ちよう」が作業の質を決めるという事実を忘れてはいけません。
言葉を変えれば、思考が変わる。思考が変われば、行動も変わる。そしてチームも動く。
“ネガティブゼロ”を習慣にしていきましょう。
一人ひとりのセルフトークが、チームのパフォーマンスを底上げしていくはずです。
